健診センターで働く看護師の役割は検査をスムーズに行うためのサポートが主な業務です。
センターによって受診できる検査内容が異なりますが、病棟看護師との大きな違いはもともと病気やけがを負った身体状況で来る人がいないという点です。検査を受ける人が自覚のない症状や病気の早期発見、また生活習慣の見直しに繋げるため、ミスなく的確な検査を行う必要があります。中でも採血は最も重要な役割であると言えるでしょう。1日で多くの人の採血を行うため、採血が得意な看護師ほど重宝されます。
健診センターで勤務する看護師には、サービス業のような丁寧なコミュニケーション、笑顔で対応するなどの気遣いも求められます。受診する方に安心して健診を受けてもらう事は、健診業務以外の看護師としての役割の一つと言えるでしょう。日々多くの人とコミュニケーションをとる必要があるため、短い時間でのやりとりで気持ちよく健診を受けてもらえるよう、接し方に注意と配慮が必要な仕事です。
健診センター勤務の看護師に求められるスキルと役割は、てきぱきとスピード感をもって業務をこなす事やミスなく緊張感をもって業務にあたること、さらに丁寧なコミュニケーションをとりながら受診者を接することなどが求められます。
逆に突発的な急変やなにか看護師としての医療の対応を迫られるような場面はほとんどないので看護師としての技術やスキルアップなど、経験を積むという点ではあまり期待はできないでしょう。多くの人の健康な生活をサポートしているという意識で務めると、やりがいをもって業務に携わる事ができる仕事です。