命に関わる合併症を引き起こすサイレントキラー

内科的疾患のなかでも患者数が多いのが糖尿病です。

実は糖尿病は何らかの体の不調を感じて受診した結果判明する患者が少ないとされています。健康診断で血糖値が高く再検査を行ったケースや、尿糖が検出され病気が判明するパターンが多いと言われています。

この通り糖尿病は初期症状がほとんどなく、どんどん進行しているケースが多いのが特徴です。自覚症状から糖尿病がわかるケースの場合、糖尿病にまつわる合併症を併発している事が多いとされています。

自覚症状として挙げられるのが「喉の渇きが強く、尿量が増える」「疲れやすく疲労感を常に感じている」「食べても食べても体重が増えない」などです。また「かすみ目」や「手足のしびれ、むくみ」「キズが治りにくく、外傷・内部疾患問わず感染症にかかりやすい」などの症状は、糖尿病の合併症による症状と考えられます。

ここに挙げた自覚症状を感じた場合、即座に血糖コントロールが必要なほど糖尿病の重症度が高いと言われています。血糖値が常に上昇している状態、インスリンが常に不足している状態や十分に作用できていない状態になっています。合併症が進むと末梢神経や毛細血管が傷ついてしまうため、キズが治りにくい、しびれや目のかすみなどを感じます。腎臓にも負担がかかるので、むくみなどの症状が強くなります。

糖尿病は、命に関わる合併症を引き起こす事から「サイレントキラー」としておそれられています。初期症状がほとんどないため、小さな症状に気づくことが早期治療のカギと言えます。このように自覚症状がないまま進行していく病気は非常に多いため、普段から健康診断などで異常がないか確認することが大切でしょう。